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健康性能

健康と住宅、どこで判断する?

キャッチコピー住宅にご用心

「健康住宅」「自然派住宅」「無添加住宅」「木の家」いろいろなキャッチコピーが飛び交います。
その中で自分に合っている建築会社を選ぶ。それが最良の選択であるのは間違いありません。
建築会社は自社商品を販売するための営業活動を行うので、自社商品を誇張表現してしまう傾向があります。「統計」と称した対象者・分母不明のグラフやデータ。前後の文脈を見ない「論文の抜き取り」、自分の購入した住宅を信じるしかない「体験者の言葉」。
これらの情報の渦からお客様ご自身で真偽を確かめなければ本当の健康住宅は手に入りません。

人体の構造に着目

多くの情報の中に「健康・医療情報のエビデンス」という物があります。この場合エビデンスとは「根拠・裏づけ」を意味し、科学的根拠としてあつかう事ができる情報で、年齢性別に分けて調査記載されています。前述のような希薄で偏りのある情報ではなく、膨大な調査データから成り立ちます。
 参考文献「健康に暮らすための住まいと住まい方 エビデンス集(一社)日本サステナブル建築協会」

夏季において、
室温:25~28℃ 湿度:40~70%
冬季において、
室温:18℃以上 湿度:40~70%
 
夏季における熱中症警戒温度が25~28℃である事といわゆる冷房病発症増加温度が25℃以下であるという部分にジレンマはあります。

自然素材では解決できない健康被害

上記のような環境は自然素材では作れません。作れるとすれば空調設計です。
例えば集中治療室の清潔な空気と適切な温度湿度を作っているのは空調設計です。

日本には空調設計された建物はほとんどありません
エアコンを量販店で買ってきてください。
という会社は間違いなく空調設計をしていません

ヒートショック
近年、交通事故死の4倍近くの死亡事故を引き起こします。

「ビチャビチャの窓」
結露する窓の湿度はほぼ100%冬季であってもカビの温床となります。
窓をあけるとカビが舞い上がります。

この2つの深刻な健康被害は自然素材では物理的に解消できません。

ヒートショック対策は窓の断熱性能の強化、屋根・壁・床の断熱性能の強化で解決します。
窓結露の対策は窓の断熱性能の強化、この一点に尽きます。他の解決方法はありません。
 

VOCの呼吸障害より接触による健康被害では?

VOC(揮発性有機化合物)
トルエン、キシレンなどの塗料や接着剤に含まれる成分で揮発する際に健康被害を誘発する、と言われます。
有名なシックハウス症候群を起こす物質ホルムアルデヒドは近年、建築材料にほとんど含まれなくなりました。
それに代わりVOCが問題視され久しい、という状態です。
(近年ではトルエン、キシレンの入っていない接着剤、塗料も出てきています)

「化学物質が体に良く無いから自然素材で」という話の場合、その大部分はこのVOCを懸念するお話です。
ただこのVOC、揮発しますので、施工後14日有ればほとんど揮発してしまいます
新築の場合、お引き渡しはビニールクロスなど接着が終わって14日は確実に経過しますので、その段階で
VOCの呼吸器への障害を懸念するのは少し的が外れている気がします。
どちらかといえば化学物質、ビニル系素材、プラスチックなどの皮膚への接触が論点になってくると思います。
皮膚接触のアレルギー反応を起こすのであれば、肌着や寝具、家具の方が建築より接触機会が多いのでそちらを
まず全て自然素材にする事をお勧めいたします。
それくらいの化学物質過敏症である場合、弊社も頑張ってご相談に乗ります。

対策をとった後の自然素材の採用

以上の重大な問題を解決できるだけの能力が、弊社の標準仕様に組み込まれています。

私が自然素材の調湿を期待したい局面としては、梅雨の朝方、エアコン冷房が冷えすぎてサーモオフした時、湿度だけが上昇する現象が起きます。(特に三種換気採用時)その時に自然素材があれば調湿してくれるかな?と考えたりしています。
弊社の標準仕様では無垢フローリングを全室にて採用しています(水周り以外)。これにより各部屋において天然木の調湿作用の恩恵を受ける事ができます。

それだけでなく追加仕様にて天井、壁に天然木、しっくいなど左官材も採用可能です。
オーガニックなお家をご希望される方にも柔軟に対応してまいります。

一番大切な「断熱性能の確保、空調設計の行われた家」こそ自然素材を使った健康住宅のスタートラインだと考えています。順番だけは決して間違えてはいけません。
 
加えて花粉症やPM2.5でお困りの方に向けた対策も行っておりますので下のバナーよりご確認下さい。

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