【社員大工】今一番重要!

施工体制のはなし
その大工さん、上から何番目?
契約書に名前があるのは、この会社。では、実際にあなたの家の木を刻むのは誰でしょう。切り替えて、二つの体制を見比べてみてください。
契約から、木を刻む人まで
あなたのお金は、どこで止まるのか。
工事代金は、上から順に渡っていきます。渡るたびに、その会社の経費と利益が引かれます。押して、最後まで追ってみてください。
下請を重ねること自体が、悪いわけではありません。
建設業では、工事を下請へ、その下請がさらに下請へ渡す仕組みが定着しています。着工が重なる時期と閑散な時期の差を吸収するには、合理的なやり方でもあります。腕のいい一人親方も大勢います。
ただ、段が増えるほど、契約でつながっている責任と、実際に手を動かす人との距離は開きます。図面を描いた人の意図が、そのまま最後の一人に届くとは限りません。届かなかったときに気づける人が、その場にいるかどうか。差が出るのはそこです。
どの会社にも、こう聞いてください。
当社に聞く必要はありません。検討しているすべての会社に、同じ質問をしてください。答え方そのものが、いちばん確かな情報になります。
- 質問 01私の家を建てる大工さんは、御社の社員ですか。協力会社の方なら、何次の下請にあたりますか。
- 質問 02断熱材と気密シートを施工するのは、大工さんですか、別の業者ですか。その境目は、誰が責任を持ちますか。
- 質問 03現場監督は、同時に何棟を担当していますか。断熱工事の当日、現場にいますか。
書類では確かめられません
工事の体制を書いた「施工体制台帳」の作成が義務づけられるのは、民間工事では下請契約の総額が5,000万円(建築一式工事は8,000万円)以上になる場合です(建設業法第24条の8、建設業法施行令第7条の4)。一般的な戸建住宅はこの金額に届かないため、体制を書いた書類はつくられないことがほとんどです。だから、聞くしかありません。
「よくある体制」は、住宅業界で見られる下請構造の一例を示したものです。特定の会社を指すものではなく、すべての会社が当てはまるわけでもありません。金額の帯は仕組みを説明するためのイメージであり、実際の比率を示すものではありません。体制は会社ごとに異なりますので、必ずご自身でご確認ください。
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大工として提言
未来の子供たちのために?
大げさなタイトルではありますが、大工さんの今の状況はけっこうまずいと思っています。
生活用品や光熱費、燃料、自動車、機械工具などは高騰しているのに、大工手間は上がらない。
電気屋さんや設備屋さんは資材の利益があるのでなんだかんだ値上げ交渉はしやすいが、
大工さんはその体一つ、値上げがしにくい。
加えて状況の悪いことに、建築会社によっては、釘やビス、接着材に至るまで大工さん持ち。
釘やビス、接着剤は値上がりするけど、大工さんは値上げ交渉もできない。しない。
日本人的な美徳で徒党を組んで元請けに交渉するのを抗議と考え、美しくないので良しとしない。
この辺りは人によるかと思いますが、言わないと伝わらない。
ただこれは田舎特有とは言いませんが、局所的な現象かもしれません。
では都会では何が起こっているか、
新築、リフォームの着工数が多い地域では大工さんの不足により、
経験の浅い大工さんが一人前として起業し始めているそうで、徐々に大工の手間は上昇しているそう。
ただ、経験の浅い大工さんが難しい物件を受けることができないので、
難しい物件はベテランの大工さんに回される。比較論でベテランが貧しくなる。
そして、経験の浅い大工さんは浅いままになってしまう。
それが続くと何が起こるか、
ベテラン大工さんが引退していきます。
難しい物件を施工できる人間が枯渇していきます。
ここでいう「難しい」ってなんでしょうか?
宮大工さんのような伝統工法でしょうか?
いえ、こちらは伝統工法として保存されます。
ここでいう「難しい」は「高性能住宅を支える技術」になります。
大工を志望する若者たちは減少傾向で大工の育成校のクラスも
減少しているそうです。
今の若者たちはリサーチ能力が半端ではございません。
AIがおりますので。
儲からない、きつい仕事に就きたい若者はあまり多くありません。
トビさんや解体屋さんには若者がけっこうおられます。
つまりそういう事です。
結論、
高性能住宅を支える大工さんが減ってしまい、
適正な住宅の提供に支障が出る。
価格を電気屋さんや設備屋さんにそろえて待遇を良くしたとて
そのころには熟練の大工さんがほぼ居ない。という状況になる気がします。
今、空き家問題、物価高騰、戦争、不安定な状況になってきています。
家は転売する資産、もしくは継承する資産、に持って行かないと経済合理性が
担保しにくくなってきます。
未来のために大工さんの待遇を整えないといけない。
これは過言でしょうか?
私はそうは思わない。
ただ単純に、しっかりした大工さんに家を建てて欲しくないですか?
お客様の建築費用を安くするために大工さん、職人さんが値引きをさせられる社会。
お客様は望んでいないはずなんですよ。性善説で話していますが。
そんな未来を止めるための「社員大工」
今後のトレンド、営業の武器になると私は判断します。



