床下エアコンできますか?エアコン一台全館空調できますか?
エアコン方式の間違い、手段が目的になってる?
住宅全部に言える事ですが、特に換気と空調(エアコン)のページで以下内容を記載しています。
採用したい物が「手段」である場合と「目的」である場合があると思っています。
例えば、この風景が欲しい、という事で採用する物、照明器具や家具やカーテン、場合によっては塗り壁や木板もそうかも知れないです。
これは採用したいものが「目的」になっていますね。目的物です。
でもエアコンって「目的」じゃなくて「手段」ですよね?
自分の好む温度湿度を作りたいという「目的」があるから「手段」としてエアコンを選ぶのであって、エアコンの見た目に惹かれているわけではないですよね?
(天カセとかは見た目が重要になるので目的物かも知れないですが)
「エアコン一台全館空調」という言葉にステータスを感じる場合それは「目的」ですが、でも本質はそうじゃないと皆さんご理解されていると思います。
それでは自分の好む温度湿度とは何か、というと顕熱と潜熱とエンタルピーです。
これを理解してエアコンを選んでいる「設計者」を選ぶことが最適の「手段」です。
こういう設計者ならエアコン方式を固定する事はまずありません。人に合わせて変えます。
数少ない空調設計ができる設計士ならば、費用をかけずに目的の温度湿度を再現する事も可能かも知れません。
床下エアコンの採用条件

簡単に採用している建築会社が多いですが、
デメリットを説明してから採用している建築会社は稀です。
<デメリット>
・エアコンメーカーが保証しない(想定外の使用のため)
・建築会社も保証しない(いったい何を保証するのか?)
・エアコン洗浄費用が高くなる(若しくはやってくれない)
これらに承認していただく必要があります。
弊社のお客様はメリットデメリットを比較できる方が多いため
これだけでも採用に至らない方も多いです。
加えて、空調設計ができないと床下エアコンが効きにくい
効いたとしてもかなり電力を食う、という事が起こります。
<床下エアコンが効きにくい、電力を食う理由>
・UA値の不足(断熱等級は最低でも等級6は必要)
・床下エアコン周りの気密の不足
・床下エアコン用の基礎断熱の圧倒的不足(UA値とは全く関係ない部分にいくら断熱費用をつぎ込めるのか?という工務店の気概が問われる)
・床下エアコン用の空調設計を物件ごとにしていない
客寄せパンダ

弊社がもっとも問題視しているのが「客寄せパンダ」です。
高気密高断熱、制振装置、一種換気熱交換、透湿可変シート
このあたりを「客寄せパンダ」と個人的に認定しています。
ちなみに、今一番アツイ「客寄せパンダ」が
「床下エアコン」をはじめとする「エアコン一台全館空調」です。
住宅を売るためのキャッチコピー戦略として用いられ、
合わないお客様にも一様に同じ物を勧めてくる会社が多い。
人によって適切な物は違います。
弊社としてはそれらのパンダとちゃんと向き合い
一個一個答えを見つけて採用検討しています。
ミライノ住宅、空調講座

こういった空調設計を教えてくれている講座が
(一社)ミライの住宅、空調講座です。
2025年現在、滋賀の卒業生は3人だけだと思います。
半年間の長期間かつ、20万円(2025年現在)と高額の講座ですが
実務者の方々にとてもお勧めの講座です。
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