本文へ移動

空調設計をなんで皆していないのか?

空調設計とは?

例えば、ビルなどの大型施設を例に上げると
断熱性皆無のガラス張りのビルや大型ショッピングモール
これらを人が居れる空間にしているのが「空調設計」です。

一方住宅ではどうかというと
ほとんどの住宅で空調設計は行われていません。
なんとなくでエアコンを選ぶのが住宅の大多数です。

空調設計をしている会社か?チェック方法

とても簡単な質問で判断ができます。
Q.「エアコンの容量はどうやって決めますか?」

A.安いお店で良い感じの買ってきてください。
 → 空調設計していません。

A.畳数×0.8くらいの畳数のエアコンかな?
 → 空調設計していません。

A.容量の選定はソフトで計算します。
 → 実は、空調設計していません。
   2025年現在、潜熱を計算できるソフトはありません。

A.顕熱潜熱エンタルピー!と早口で解説する。
 → おそらく空調設計ができる人です。
   部屋の家電の使用状況など聞き出したらたぶん本物。

空調設計しないとどうなるか?

空調設計をしないと、
その建物その部屋で発生する顕熱負荷、潜熱負荷が分かりません。
例えば「室内干し」は顕熱、潜熱に大きな影響を与えます。

それを計算できないとエアコンの選定ができなくなります
エアコンの選定には顕熱と潜熱の割合を知る事が重要だからです。

高断熱の住宅営業さんからよくおっしゃる、
「うちは高断熱なんでエアコンがすぐ止まるんですよ」
あれは選定したエアコンの容量が大きすぎるか
エアコンの性能が良過ぎて止まっているだけかも。

エアコンがすぐ止まってしまう環境では
エアコンから離れた場所で温度差を作っている場合が多く、
かつ、夏の除湿はできていません。止まっているんですから

お勧めのエアコン機種

空調設計がされている前提の項目ですが
エアコンは毎年、メーカー毎にコンセプトが変わったりしますので
その都度エアコンの性能を見ないといけません。
結論だけ言うと、高級なエアコンは必要ないです。

高級なモデルは断熱の弱い住宅を無理やり空調する時に強いです。
断熱の弱い家では「定格負荷」や「高負荷」の状態が続きます。
逆に断熱の強い家では「低負荷」の状態が続きます。
低負荷の時に動き続けてくれるエアコンが高断熱住宅に
適する場合が多いという事です。空調設計にもよりますが。

再熱除湿がしたいったらしたい!

梅雨や初夏の時期は、除湿しきれずに湿度が高いまま
寒くなってしまうというケースが起こります。
これの対策は冷えてしまった空気を再度温めて
除湿を続けるという事になります。
これを「再熱除湿」と呼びます。
熱している分、光熱費はもちろん上がりますが
「ジメジメして気持ち悪い」が減りますし
室内干しも乾きやすくなりますね。

再熱除湿の問題として、
高級エアコンにしか再熱除湿機能がない
という事があげられます。
空調設計ができる人は高級エアコンを勧めずに
部屋の中の顕熱を増やす事で
安いエアコンで再熱除湿を行ったりします。
某東京大学の先生が素人が手を出すやり方では無い、とおっしゃってたやり方で間違うと家が暑くなってしまいます。

右写真は1時間の除湿量です。
この水全てが屋内の湿気であるという事に驚きます。

ミライノ住宅、空調講座

こういった空調設計を教えてくれている講座が
(一社)ミライの住宅、空調講座です。

2025年現在、滋賀の卒業生は3人だけだと思います。
半年間の長期間かつ、20万円(2025年現在)と高額の講座ですが
実務者の方々にとてもお勧めの講座です。
こちらからミライの住宅にお問い合わせください。

なかなか受講する勇気が出ない方に
弊社のプロ向け塾事業モクリスで「空調講座をお勧めする講座」
を開講可能です。モクリスは無料なので概要ご確認のうえ
お申し込みください。
空調講座第13期大阪の修了発表にて最優秀賞いただきました「植物愛好家の家」
植物愛好家さんに向けた動画として編集しました。
空調の基本もまとめてご理解いただける内容かと思いますので、長い動画ですがぜひご視聴ください。
youtubeにて公開中
空調設計の初歩
顕熱潜熱の考え方を簡単に解説しています。上の動画の切抜動画です。
youtubeにて公開中
TOPへ戻る